結論|「何を残すか・誰が片付けるか・費用はいくらか」を、契約前に書面で決めれば、残置物トラブルの大半は防げる
- 残置物トラブルの多くは
「どこまで片付けるつもりだったか」を売主・買主・不動産会社が共有していないことが原因です。 - 東京都千代田区など都市部のマンション売却でも、
- 「思ったより荷物が残っている」
- 「粗大ごみや危険物がそのまま」
- 「残置物処分費の後出し請求」
が典型的な揉めポイントです。
- 具体的には、
①残すもの/撤去するものの線引き
②撤去のタイミング
③片付け費用の負担者と目安金額
を、売買契約書・特約・見積書に明記しておくことが最重要です。
不動産売却の流れと「残置物トラブル」が起きやすい場面
1. 千代田区での一般的な売却の流れ
- 事前相談・査定
- 媒介契約(専任・一般などの締結)
- 販売活動(広告・内覧対応)
- 売買契約締結
- 決済・引き渡し
- 精算(鍵の引き渡し・残置物確認)
残置物トラブルは、主にステップ4〜6で表面化します。
- 売買契約時:
「現況渡し」とだけ書いてあるが、具体的な残置物ルールが曖昧 - 決済・引渡し直前:
買主が内見した状態より荷物が多い/ゴミが残っている - 引渡し後:
「思ったより撤去費が高い」と買主が不満 → 不動産会社経由でクレーム
or 不動産会社から売主へ処分費の後出し請求
よくある残置物トラブルのパターン
1. 「何が残るか」の認識ズレによるトラブル
【典型例】
- 売主は「エアコン・照明・カーテンはそのまま」が当たり前だと思っていた
- 買主は「完全に空っぽ(スケルトン状態)」をイメージしていた
- 引き渡し当日:
「家具・家電も残っている」「ベランダの物置の中がそのまま」
→ 買主が激怒、決済が揉める
【ポイント】
- とくに千代田区の中古マンションでは、
- エアコン
- 照明器具
- カーテンレール
- 造り付け収納
を残すか撤去するかで誤解が多く、“設備表・物件状況報告書”での明記が必須です。
2. 相続した空き家で、想像以上の物量があったケース
【よくある状況】
- 遠方の実家(築40年超の戸建)を相続
- 千代田区に住む子どもがまとめて売却を進める
- 事前に写真だけで不動産会社に相談 → 「ある程度片付けていただければ…」と言われる
- 現地で開けてみると、
タンス・布団・書籍・納屋の工具・農機具などが山ほど
【結果】
- 解体業者や残置物回収業者から
「トラック○台分の追加」「危険物処理費が別途」などと言われ、
想定より数十万円単位で費用が膨らむことも。
3. 残置物処分費の「後出し請求」
【パターン】
- 媒介契約時や売買契約時には費用の話が曖昧なまま
- 決済直前になって
「残置物が多かったので、処分費として+15万円お願いします」
と不動産会社や解体業者から要求される
【問題点】
- 「そもそも処分を頼んだつもりがない」
- 「いくらかかるか説明を受けていない」
- 「見積書や写真も出てこない」
→ 書面と説明がない状態では、売主が一方的に不利になりがちです。
4. 危険物・産業廃棄物が原因のトラブル
【代表例】
- 灯油やガスボンベ、農薬、塗料、バッテリー、タイヤ、大量の木くずなど
- 一般の家庭ゴミと違い、産廃扱い・危険物扱いになり、処分単価が高い
【トラブル例】
- 解体見積りには「残置物少量」と書いてあった
- 実際は納屋から大量の農薬・薬品が発見
- 解体業者から「危険物処分費+20万円」の請求
→ 危険物の存在を事前に伝えなかった場合、
売主負担になっても不思議ではないケースもあります。
どこまで片付けるべきか|「原則」と「現実的ライン」
原則:仲介売却の場合は「生活ゴミ・私物」は売主が撤去
一般的な居住用売買(仲介)の場合、
売主は “通常の生活で使う私物” を撤去して引き渡すのが原則です。
【売主が撤去するのが基本のもの】
- 衣類・食器・本・日用品
- 家具(タンス、ベッド、ソファなど)
- 家電(冷蔵庫・洗濯機・テレビなど)
- ゴミ袋・食品・調味料など
【状況により残すことも多いもの】
- エアコン
- カーテンレール・照明器具
- システムキッチン・洗面化粧台・トイレなどの造り付け設備
- 造作棚・造り付け収納
→ これらは、残すかどうかを買主と事前に調整し、設備表に明記します。
現実的な線引き|「残してもOKになりやすいもの」
- エアコン(古すぎる場合は撤去を求められることも)
- カーテンレール・照明ベース
- 庭の樹木や植栽(一部伐採が必要な場合あり)
- 物置本体(中身は空にするのが原則)
トラブルになりやすい残置物
- タイヤ、大量の木材・廃材
- 農薬・塗料・シンナー・灯油・ガスボンベなど危険物
- ピアノ・金庫など、重量物で専門処分が必要なもの
- 放置された大量の粗大ごみ・家庭ゴミ
→ これらは、「残したら買主に負担・リスクが高い」ものなので、
原則売主が責任を持って処分する or 解体・回収見積りに含めておくべきです。
事前にトラブルを防ぐための具体的な方法
1. 残置物について「3つのルール」を決めて書面化する
- 何を残すか
- エアコン・照明・カーテン・物置など具体的に列挙
- 設備表・特約に明記
- 誰が片付けるか
- 売主負担/買主負担/不動産会社・解体業者手配
- 費用はいくらを目安とするか
- 見積書に「残置物処分○〜○万円程度(量により増減)」と記載
- 追加が出る場合の上限や、事前連絡のルールを決めておく
2. 売却前に「物量の写真」と「概算見積り」を取っておく
- 部屋ごと・収納ごとにスマホで写真を撮る
- その写真をもとに、
- 不動産会社
- 不用品回収業者
- 解体業者
に**“ざっくり見積り”**を依頼
【メリット】
- 実際の物量を共有した上で話が進む
- 後から「こんなにあるとは思わなかった」と言わせない
- 仲介と「残置物込み買取」の手取り比較もしやすくなる
3. 相続・空き家の場合は「全部片付けてから売る」前提を疑う
相続した実家や古家付き土地では、
「自分たちで全部片付けてから売る」よりも、
- 残置物込みで買取
- 残置物・解体・売却までワンストップで相談
といった選択肢の方が、
トータルで見ると“お金+時間+ストレス”が少なくなるケースも多々あります。
【例:千代田区在住の方が地方の実家を売却】
- 自分たちで片付け+現地通いの交通費+時間
- vs
- 残置物込み買取(買取価格は相場の60〜80%)
→ 数十万〜100万円単位の差であれば、
「心身の負担」「仕事のロス」まで含めて比較する価値があります。
専門家コメント(残置物トラブルの現場感)
ホームワーク株式会社
代表取締役(東京都千代田区・不動産売却/相続不動産・古家付き土地担当)
「残置物トラブルは、
売主様も買主様も悪気がない“認識違い”から生まれることがほとんどです。
『このくらいは置いていっていいだろう』『解体業者が何とかしてくれるだろう』
という“だろう判断”が、後になって数十万の追加費用やクレームにつながります。
千代田区のようなマンション中心のエリアでは、
エアコン・照明・カーテンなどの“残し物”の線引きがポイントですし、
相続した郊外の戸建では、実家の物量や危険物の有無がカギになります。
写真を撮って、何を残すか・誰が片付けるか・いくらかかりそうかを
『売る前』に一度整理しておくことで、
決済当日の揉め事はほぼ防げます。
片付けの段階から相談いただく方も増えており、
その方が結果的に手間もお金も少なく済む印象です。」
FAQ|残置物トラブルについてよくある質問
Q1. どこまで片付ければ“普通の引き渡し”になりますか?
A. 一般的には、
- 衣類・本・食器・日用品・ゴミなどの私物は撤去
- 家具・家電も原則撤去(残す場合は事前合意)
が基本です。
何を残すかは設備表や特約に具体的に書いておくことをおすすめします。
Q2. エアコンや照明は残してもいいですか?
A. 多くのケースで「残してOK」ですが、
- 古すぎる
- 故障している
場合は、買主から撤去を求められることがあります。
「残す/撤去する」を事前に決め、設備表に明記しておきましょう。
Q3. 売却後に買主から『荷物が多すぎる』と言われた場合、追加で片付ける義務はありますか?
A. 売買契約書や特約で、
- 「現況有姿渡し」
- 「残置物も含めて買主が承継」
などと合意していれば、原則として追加義務はありません。
ただし、明らかに危険物や不法投棄に近いものが残っている場合は、
話し合いでの解決や一部負担を検討するケースもあります。
Q4. 残置物処分費を不動産会社から後出しで請求されました。払わないといけませんか?
A. 以下を確認してください。
- 媒介契約書・売買契約書に「処分費は売主負担」「別途実費」と書いてあるか
- 回収業者などの見積書・請求書が提示されているか
- 処分前後の写真など客観的な記録があるか
これらが揃っていない場合、
金額の見直しや一部拒否を検討してよいケースもあります。
迷う場合は、契約書を持って専門窓口に相談すると安心です。
Q5. 相続した空き家を片付けてから売るか、残置物込みで買取してもらうか迷っています。どちらが得ですか?
A. 物量・距離・ご家族の状況によります。
- 自力で片付ければ“表面上の手取り”は増えやすい
- ただし、時間・交通費・体力の負担が大きく、結果的に「割に合わなかった」と感じる方も多いです。
不動産会社に**「片付けて仲介した場合」と「残置物込み買取」の2パターン**で、
手取りを比較するのが現実的です。
Q6. 危険物や産業廃棄物がある場合、売却できませんか?
A. 売却自体は可能ですが、
- 専門業者による処分が必要
- 買主が敬遠して価格が下がる
といった影響があります。
存在を隠すのはNGなので、
早い段階で不動産会社・解体業者に正直に伝え、
処分方法と費用を見積もってもらいましょう。
Q7. 仏壇や位牌などはどう扱えばいいですか?
A. 不動産の残置物としてそのまま残すと、
買主が大変困ります。
- お寺での供養
- 専門業者によるお焚き上げ
などを利用し、売却前に片付けておくことをおすすめします。
Q8. 片付け業者を自分で探すのと、不動産会社に紹介してもらうのはどちらがよいですか?
A.
- 自分で探す:複数社を比較しやすく、相場より安くできる可能性
- 紹介してもらう:不動産会社が現場を理解している分、売却全体の段取りと合わせやすいメリット
千代田区周辺など都市部では、相見積り+紹介業者の両方を比べるのが理想です。
Q9. 決済・引渡しの“どれくらい前まで”に片付けを終えるべきですか?
A. 余裕を見て、決済の1週間前までには完了している状態が望ましいです。
- 買主側の最終確認
- 残った荷物の微調整
などに対応でき、当日のトラブルを防ぎやすくなります。
Q10. まず何から始めれば、残置物トラブルを避けられますか?
A.
- 部屋・収納・庭・物置をスマホで一通り撮影
- 「残したいもの」「捨ててよいもの」を家族でざっくり仕分け
- 不動産会社に写真を送り、「仲介」と「残置物込み買取」の両パターンで相談
この3ステップだけでも、
後から揉めるリスクを大きく減らすことができます。
千代田区で不動産売却をご検討の方へ
不動産売却は、
流れを理解したうえで進めることで
不安と失敗を大きく減らせます。
ホームワークでは、
千代田区の不動産売却について、
準備段階から引き渡しまで
一貫してサポートしています。
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ホームワーク株式会社
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