【結論】仲介会社の変更は「法律上はいつでも可能」だが、契約の種類(専任・一般)とタイミング、トラブル防止の伝え方を理解してから動くのが安全
不動産売却の途中で、
- 「この会社(担当)で本当に大丈夫か不安になってきた」
- 「思ったように動いてくれないので他社に変えたい」
と感じることは珍しくありません。
結論から言うと、
- 不動産会社との 媒介契約は、売主の意思で途中解約して問題ない
- ただし、
- 専属専任/専任/一般など契約種別
- 契約期間や特約(実費精算など)
- 売却活動の進み具合
によって、注意すべきポイントやかかる可能性のある費用が変わります。
「なんとなく不満」で感情的に切り替えるより、
- いま何が不満かを整理する
- 媒介契約書の内容を確認する
- 現在の会社と「改善できるか」を一度話し合う
- それでも難しければ、冷静に解約・切り替えを進める
というステップを踏むことで、トラブルやムダなコストを抑えやすくなります。
まず整理:どの契約を「変更」したいのか?
不動産売却で「仲介会社を変える」というとき、多くの場合は
- 不動産会社との 媒介契約(専属専任/専任/一般)を解約し、
- 別の不動産会社と新たに媒介契約を結び直す
ことを指します。
ここで重要なのは、
- まだ買主が決まっていない段階か
- すでに 買主と売買契約を結んだ後か
で話がまったく変わることです。
- 買主と売買契約を結んだ後は、
すでに「取引」が成立しているため、
仲介会社を変えても売買契約そのものは基本的に動かせません。
仲介会社の変更が現実的なのは、
「まだ買主が見つかっていない/売買契約を結んでいない段階」
と押さえておきましょう。
仲介会社は本当に「途中で変えてもいい」のか?
法律上:媒介契約は「売主の意思で解除可能」が原則
宅地建物取引業法では、
- 媒介契約の期間(通常は最長3ヶ月)や
- 報酬(仲介手数料の上限)
は決められていますが、
「売主からの申し出で途中解約してはいけない」
とは定められていません。
実務上も、
- 売主都合で媒介契約を解約し、
- 別の会社に依頼し直す
こと自体はよくある話です。
ただし確認必須:「契約種別」と「特約による実費精算」
媒介契約書には、
- 契約の種類:専属専任/専任/一般
- 契約期間:○年○月○日〜○年○月○日
- 広告費やホームステージング費などの実費負担に関する特約
などが書かれています。
チェックすべきポイント
- 専属専任/専任/一般のどれか
- 契約期間がいつまでか(更新タイミングはいつか)
- 「途中解約時の広告費実費負担」などの特約がないか
途中解約しても 仲介手数料そのものは原則かかりませんが、
特約によっては、
- すでに実施した有料広告
- ホームステージング・プロカメラマン撮影費
などの実費精算が発生する場合があります。
こんなときは「変更を検討」してよいサイン
サイン1|明らかに連絡・報告が少ない/遅い
- 質問しても返事が数日〜1週間以上来ない
- 内覧状況や問い合わせ状況の報告がほとんどない
- 値下げや広告戦略についての提案が一切ない
専任や専属専任では、
- 2週間に1回以上の業務報告が義務
といったルールもあり、
このレベルの報告すらない場合は、会社・担当者の姿勢に問題がある可能性があります。
サイン2|売出し価格の根拠が曖昧なまま、“とりあえず高値”で出している
- 他社よりかなり高い査定を出し、
「この価格でいきましょう」とだけ言われた - 近隣の成約事例や相場データを見せてもらっていない
- 売り出した後、反響が乏しいのに明確な戦略変更がない
**「囲い込み目的の高値査定」**のリスクもあるため、
別会社の意見を聞いたうえで、乗り換えも視野に入れるべきケースです。
サイン3|「両手仲介」に固執している様子がある
- 他社から買主紹介の打診があっても、はぐらかされる
- 自社サイト・自社顧客だけでやたら売りたがる
- 他社への「物件公開」を渋る
こうした場合、
- 売主にとっての「高く・早く・安全に売る」より、
- 仲介会社の「両手手数料(売主・買主の両方から手数料)」を優先している可能性
があります。
透明性に欠けると感じるなら、切り替えも十分検討に値します。
仲介会社を変更する前にやっておきたい3つのこと
1. 「何が不満か」を自分の中で整理する
- 連絡・報告の頻度・質
- 価格戦略・売り方
- 説明の分かりやすさ・誠実さ
- 人としての相性
を箇条書きにしてみます。
「具体的にどこが合わないのか」を言語化することで、
- 今の会社に対して「改善要望」として伝えるのか
- それとも「切り替えを前提」に動くのか
判断しやすくなります。
2. 媒介契約書を見て、「いつ・どう解約できるか」を確認する
- 契約期間と更新の有無
- 途中解約時の取り決め(実費負担など)
- 報酬・費用に関する条項
を一通り読みます。
分からない部分は、
- 現在の不動産会社(別の担当)
- 他の不動産会社
- 公的相談窓口
などに聞いてしまって構いません。
3. 他社にも「セカンドオピニオン」として相談してみる
いきなり切り替えを決めるのではなく、
- 別の不動産会社に、
- 現状の売出条件(価格・広告)
- 市況(相場)
を見てもらい、**「今の売り方はどう見えるか?」**を聞いてみると、冷静に判断しやすくなります。
実際に切り替えるときの進め方(時系列)
ステップ1|新しく相談する会社を2〜3社ピックアップ
- 今の不安・不満点を正直に伝えたうえで、
- 査定価格
- 販売戦略
- 費用条件
を聞き、「今より明らかに良くなりそうか」を比較します。
ステップ2|「今の会社で改善の余地があるか」を一度聞く
いきなり解約を突きつける前に、
- 連絡頻度を増やしてほしい
- 報告内容を詳しくしてほしい
- 価格戦略を見直したい
など、具体的な要望として伝えてみるのも一案です。
それでも
- 誠実な対応が得られない
- 明確な改善が見込めない
と感じたら、切り替えに進みます。
ステップ3|媒介契約の解約を正式に伝える
- 電話だけでなく、
- メール
- 書面(解約通知)
など、証拠が残る形で解約の意思表示をしておくと安心です。
伝える内容の例:
- 解約したい日付
- 解約理由(感情的にならず、事実ベースで簡潔に)
- 広告実費など精算が必要なものがあれば、その確認依頼
ステップ4|レインズ・ポータルサイトの掲載停止を確認する
- レインズ(業者間物件情報システム)
- SUUMO・HOME’S・アットホームなどのポータルサイト
から、きちんと「掲載停止」されているかを確認します。
新しい会社で売り出すときに、
古い情報が残っていると混乱や価格交渉で不利になることがあります。
ステップ5|新しい仲介会社と媒介契約を結ぶ
- これまでの経緯(反響数・内覧の様子・問い合わせ内容)を共有
- 価格設定・販売戦略・広告方針を改めてすり合わせ
- 「報告頻度」「コミュニケーション方法(メール・LINEなど)」も最初に決めておく
切り替え時にやってはいけないNGパターン
NG① 今の会社に黙って、裏で他社と専任契約を結ぶ
- 二重に専任契約を結ぶと、
双方の会社から仲介手数料などの請求を受けるリスクがあります。 - 解約は「一旦きちんと区切る」ことが大切です。
NG② 売買契約直前・直後に感情的に「やめたい」と言ってしまう
- すでに買主との条件がまとまっている段階で、
一方的に「担当が気に入らないからやめたい」は通りません。 - この場合は、
仲介会社の変更ではなく「担当者の変更」をまず検討すべきです。
NG③ 不満を新しい会社にだけ話し、元の会社には一切伝えない
- 良くない点を一切伝えずに去ると、
後から事実誤認のままトラブルになることもあります。 - 最低限、
- 解約の意思
- 大まかな理由(例:連絡頻度・戦略の考え方の違いなど)
は冷静に伝えた方が、お互いにとってスッキリします。
よくある質問(FAQ)
Q1. 仲介会社は途中で変えても本当に大丈夫ですか?
A. はい。
媒介契約は、売主の意思で途中解約することが可能です。
ただし、契約書に書かれた広告実費などの精算が発生する場合があるため、
事前確認が必要です。
Q2. 切り替えるベストタイミングはいつですか?
A.
- まだ買主が現れていない/売買契約前
- かつ、
- 数ヶ月経っても動きが鈍い
- コミュニケーションに不信感がある
というタイミングが一つの目安です。
更新のタイミング(専任3ヶ月満了時)で見直す人も多いです。
Q3. 解約したら、仲介手数料は取られますか?
A. 売買契約が成立していなければ、
仲介手数料(成功報酬)は通常発生しません。
ただし、広告実費などを特約で定めている場合は、
その範囲で費用を請求される可能性があります。
Q4. 切り替えたら必ず高く早く売れるようになりますか?
A. 保障はできません。
ただし、
- 戦略が明確で
- 報告・提案が積極的
- 物件やエリアに強い
会社・担当に変えることで、
売却の“質”が上がる可能性は十分あります。
Q5. 「担当者だけ変えてほしい」と頼んでもいいですか?
A. もちろん可能です。
会社自体は信用できるが、担当者との相性に問題がある場合は、
- 担当者変更を依頼
してみるのも現実的な選択肢です。
Q6. 他社に相談するとき、今の会社名や担当者のことを正直に話してもいいですか?
A. 基本的には問題ありません。
ただし、個人攻撃ではなく、
- 連絡頻度
- 戦略
- 説明の分かりやすさ
といった「事実ベース」で伝えると、
新しい会社も現状を理解しやすくなります。
Q7. 切り替え後、前の会社にお客さんがいた場合はどうなりますか?
A. 契約上・事実上の経緯によって扱いが変わります。
- 以前の会社が紹介していた買主と成約する場合、
元の会社にも一部報酬が発生するケースもあるため、
事前に不動産会社同士で調整することが多いです。
Q8. まず何から始めれば、仲介会社変更で失敗しにくくなりますか?
A.
- 媒介契約書を取り出し、
- 契約種類
- 期間
- 途中解約時の費用
を確認する
- 「何が不満か」を箇条書きにして整理する
- 2〜3社にセカンドオピニオンを求め、
「今の売り方」を客観的に評価してもらう
この3ステップを踏むと、
感情ではなく「数字と提案」に基づいて、切り替えの是非を判断しやすくなります。
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